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知事の求心力低下避けられず/音喜多・上田氏が都民ファ離党

  都民ファーストの会から初の離党者が出た。音喜多駿、上田令子両都議は第3回定例都議会閉会日の5日、同会に離党届を出した。都民ファ内の閉鎖性や情報統制に対する不満に加え、「都政に専念する」との言葉とは裏腹に、国政進出に躍起になる小池知事の政治姿勢を理由に挙げており、小池知事の求心力低下は避けられない状況だ。会派内には同様の不満を抱える議員が複数人いるといい、更なる離党者が出れば小池知事の都政運営にも黄信号がともりかねない。

 「小池知事の政治姿勢に強い疑念がある」。音喜多氏は3日、本紙の取材にこう答えた。「市場移転問題や東京五輪など、都政の課題が山積する中で、国政進出に力を入れるのはおかしい」
 同氏の批判は会派運営にも及ぶ。9月11日に同党の新代表に荒木千陽氏が就任したのを受け、▽議員・都民への党規約の公開▽党・会派運営費用の使途公開▽総会の公開や意見交換の実施▽意思決定過程の抜本的見直し▽情報共有体制の改善▽取材や政治活動の規制の緩和▽所属全議員での党の代表選実施─の7項目を10月5日を回答期限で党に申し入れていた。だが、荒木代表からは「回答期限を延期させてほしい」との話があったという。
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