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世田谷区/区民会館部分を「保存再生」/庁舎改築で審査結果公表/焦点は実務へ

 世田谷区は27日、区役所本庁舎と庁舎併設の区民会館の建て替えに向けた有識者委員会による設計事業者の審査結果を公表し、区民会館部分の保存再生を提案した事業者を最優秀者に選定した。両施設は日本近代建築を代表する建築家の前川國男が設計し、建物の保存を求める声が上がる一方、防災面から全面建て替えを訴える意見も出ていた。保坂展人区長は「様々な面でバランスが取れた提案」と最優秀者を評価。「審査結果を尊重する」として、来月中に最優秀者と契約を結ぶ見通しで、20年度着工を予定する。

 審査は、▽分かりやすい配置計画▽災害対策機能▽柔軟で効率的な執務空間▽環境性能▽現庁舎の空間特質の継承▽工期短縮と事業費抑制を踏まえた施工・建築計画─の提案テーマ6項目に加え、区民協働など、建て替えに当たっての業務の取り組み方針と、公開プレゼンや公開ヒアリングでの対応などを踏まえた総合評価の計8項目を採点。
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