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混乱と分断~翻弄される市場(上)/勉強会/豊洲は築地再開発の「種地」/小島元顧問が極秘に会合

 6月22日午後3時30分。小池知事が築地市場で、業界6団体の代表と会談を始めた時、特別顧問(当時)の小島敏郎氏は築地市場厚生会館で極秘に会合を開いていた。水産仲卸の若手で構成する東京魚市場青年団体連合会(青団連)の役員ら約20人を前に築地再開発に関する説明を行った。また、当時は都議選告示の前日で、仲卸の一人は「『都民ファーストに投票してほしい』と発言した」と証言する。小島氏が業者に協力を呼びかけたのは、都民ファーストなど知事与党が過半数を握り、築地再開発を進めていくためだという。
 この会合から約1カ月後の7月18日。小島氏による勉強会が東卸会館で開かれ、青団連の有志ら70~80人が集まった。集会の冒頭、司会が勉強会の趣旨を「なぜ築地と豊洲を市場として生かすという形で考えたのか説明いただきたい」と出席者に話した。都から具体的な説明がないため、知事の基本方針の策定に関わった小島氏を講師に招いたという。
 この勉強会の議事録を読んだ移転推進派などが問題視しているのは、小島氏の発言内容にある。その一つが豊洲移転の理由であり、小島氏は「最も短い時間で築地を再開発する」ことを挙げつつ、「(築地の)建て替えの種地が豊洲市場だ」と言い切った。移転推進派によると、これが豊洲に移転する真の目的と見ている。 
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