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市場のあり方戦略本部/副知事対応に市場業者批判/小池知事流通業者のみヒアリング

 築地市場の移転問題などを総点検する市場のあり方戦略本部(本部長=中西充副知事)が10日、都庁第一本庁舎で会合を開き、小池知事が流通業者をヒアリングした。一方、市場業者へのヒアリングは知事ではなく、本部長の中西副知事が11日に実施し、業者から「知事は逃げている」などの批判が噴出した。
 10日のヒアリングでは、流通業者から市場の休市日の変更やトレーサビリティー(生産履歴などの追跡)導入などを求める意見が出た。市場の休市日は水曜と日曜が大半だが、羽田市場を運営するCSN地方創生ネットワークは「日曜が一番売れるのに市場は休み。市場の在るべき姿ではない」と問題視した。
 トレーサビリティーに関しては、一般的に市場で取り引きされる生鮮品の産地は分かるが、「消費者は安全・安心を求めているのに、生産者の情報がない」などの声が上がった。また、産地から築地市場に魚が搬送されるのに時間がかかることを課題に挙げ、改善すれば市場経由の取り引きが増える可能性を示した。
 
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