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闘いの到達点~特別区誕生70年(上)/事務権限/基礎的自治体まで半世紀

 特別区が誕生してから3日で70年目を迎える。特別区とは何か。この問いは簡単なようで難しく、23区で日々を暮らす区民のうち、何人が答えられるだろうか。「都と区の関係は、闘いの歴史であるとともに、地方自治の原点」と元都幹部は話す。この「闘いの歴史」を知らずして特別区を語ることはできない。過去を知り、未来の都区関係を展望するために、今一度「特別区とは何か」を3回にわたって探っていく。
 「鈴木知事は市長会との会合では立ってあいさつをしていたが、区長会の時には座っていた」─元都総務局長で現在は全国技能士会連合会の大関東支夫会長はこう90年代前半を振り返る。
 特別区が誕生したのは1947年。日本国憲法とともに施行された地方自治法に規定された。施行当時の特別区の数は22。同年8月1日に練馬区が板橋区から分離独立し、今に続く23区が出そろった。
 後に知事となる内務省の鈴木俊一行政課長(当時)は47年3月の帝国議会で、「都内の区は基礎的な団体であって、他の府県の市町村と同じ性格のもの」と答弁した。戦中に生まれた都制下で都の内部組織とされた区が、一般の市と同じく基礎的自治体となることの確証を得た瞬間だった。
 「施行当時の区長は何でもできると思っていたのではないか」。
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