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市場のカタチ~「市民の台所」の在り方を探る(上)/築地再整備

 頓挫した築地再整備の基本設計を手に持ち、都中央卸売市場の幹部に示した。「ご覧になっているか」。都と市場業界でつくる新市場建設協議会が11日に開かれ、築地東京青果物商業協同組合の泉未紀夫理事長がこう質問すると、幹部は誰も首を縦に振らなかった。泉理事長はその後、築地再整備で悪戦苦闘したエピソードを披露した。
 都が1991年から着工した築地再整備は、施設1階を水産、2階を青果、3階を駐車場とする内容だ。業界内で大激論となる中、青果は1度も仮移転することなく、建て直した施設に引っ越しすることを条件に2階に設置する案をのんだという。
 当初は再整備に向け、業界が一丸となっていたが、いざ工事が始まると一枚岩ではなかった。最初の移設候補として白羽の矢が立ったのが市場内の中央部にあり、顧客の買い物代行や商品の配送を行う「茶屋」だったが、反対が起き、本格的な着工前に中断した。中央卸売市場は「一番最初に引っ越すと、工事が中断した場合、元に戻れない不安があったのではないか」と分析する。
 
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