橋を透(とお)して見た風景
紅林章央著 四六判・口絵カラー16ページ、本文272ページ

定価:本体2,300円+税 10月15日発売 都政新報社


東京の橋の成り立ちから、関わった先達の情熱までも丁寧に掘り起こす――。
90年前の技術者たちが行ったインフラ整備は未来を作り出すための不可欠な投資であった

江戸時代から現代までの一橋一橋に焦点を当て、成り立ちから特色、当時の技術者らの仕事ぶりを紹介。震災復興橋梁の正確な建設経緯についても解き明かす。各時代の珍しい橋の写真の数々も本邦初公開!

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ISDN 978-4-88614-237-5 C3020




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はじめに
 地図(隅田川にかかる橋)

1章 江戸時代の橋
 1 両国橋が架けられた理由
 2 江戸時代の橋の管理
 3 土方歳三も渡った石橋
 4 江戸時代の山岳ハイウェイ

2章 明治・大正の橋
 1 渋沢栄一に救われた橋 常磐橋
 2 お雇い外国人と橋
 3 東京の近代橋梁の創始者 原口要
 4 明治の橋梁第二世代 原龍太
 5 新技術への挑戦者 倉田吉嗣
 6 私学のダイヤモンド 金井彦三郎
 7 奥多摩に架けられた日本一の橋
 8 東京市橋梁のエース 樺島正義
 9 もう一つの日本橋 米元晋一

3章 関東大震災復興
 1 関東大震災での橋の被害
 2 復興局の橋梁技術者たち 太田圓三と田中豊
 3 田中豊が目指した橋の未来形 言問橋
 4 橋梁美の概念を一変させた橋 永代橋と清洲橋
 5 難航した東京市の隅田川架橋 吾妻橋・厩橋・両国橋
 6 橋の天才設計者登場 増田淳
 7 小河川や運河の橋はこうして決められた
 8 二つのコンクリートアーチ橋 成瀬勝武
 9 日本初のフィーレンデール橋 豊海橋
 10 東京市の橋梁技術者たち
 11 若き橋のデザイナー 山田守・山口文象
 12 震災復興で導入された橋の新技術
 13 九十年前の優れた耐震設計
 14 橋の長寿命化に必要なもの
 15 橋詰め広場の役割と変化
 16 橋の設計者とは誰か

4章 昭和から太平洋戦争
 1 奥多摩で開かれた橋の展覧会 尾崎義一
 2 勝鬨橋を架けた男 岡部三郎
 3 勝鬨橋はなぜ可動橋になったのか
 4 戦争と橋

5章 終戦から現代
 1 橋のなんでも屋 鈴木俊男
 2 時代を先取りした橋の設計者 一ノ谷基
 3 多摩川中流部架橋の光と影
 4 震災復興橋梁を世界遺産に

終わりに

主な参考文献

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紅林章央(くればやし・あきお)。

東京都建設局橋梁構造専門課長。八王子市出身。

昭和60年入都、奥多摩大橋、多摩大橋を始め、多くの橋やゆりかもめ、中央環状品川線などの建設に携わる。

著作に、『100年橋梁』『歴史的鋼橋の補修・補強マニュアル』『日本の近代土木遺産』(土木学会共著)など。
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